皆さんこんにちは、元高校留学生chie(@Smilenglish15)です。
私は中学卒業後すぐにカナダに向かい、カナダの高校を2年で卒業しました。
今回は、カナダだから良かったということではなく、”高校留学”というものを総合的にみて、経験から分かったメリット、デメリットを皆さんにお伝えしていきたいと思います。
※今回は私の経験した高校留学、種類でいうと「卒業留学」、「正規留学」のメリットとデメリットになります。
パッと内容を掴む目次
英語を学びに高校留学する4つのメリットとは?
まずはじめに、私の実際の経験から分かった、高校留学することによるメリットから順を追って解説していきます。
高校留学メリット① 英語を習得しやすい
以前に、英語は知識量が薄ければ薄いほど、習得するスピードも早いとご説明しました。
高校留学であれば、あっても日本の中学英語の基礎知識だけをもって海外に学びにいけますし、何より高校で授業単位を取らないといけないため、勉強せざるを追えません。
例えば1・2ヶ月の短期留学とかであれば、単位を取るために一生懸命英語を習得する必要がありませんし、高校留学のように長期留学に向けての準備をするだけ、となってしまうのが一般的です。
そう、高校留学は、ほとんどゼロの状態から英語を吸収させられるので、その分の成長率が高いということがいえます。
私も、日本の中学での英語は、そこまで成績も悪くありませんでしたが、海外に行けばそんな小さい知識はゼロになり、もはや日本の英語教育の不甲斐なさを凄く実感させられました。
高校留学メリット② 進路の幅が広がる
留学先で高校を卒業することさえできれば、
- そのまま現地の大学に進むのか
- 日本のどこの大学に進むのか
といった進路は、帰国子女の英語スキルがあることにより、たくさんの可能性を視野に入れることができます。
私は、カナダの高校を卒業し、日本のどこの大学に行こうか迷っていたとき、高校留学してなかったら絶対に縁がなかったであろう、日本人であれば知っているというような有名な日本の大学まで候補を挙げられたんですよね。
日本の大学は、英語がとても大切ですし、もしあなたが有名な大学を目指したいというのであれば、一番の近道が高校留学かもしれません。
私の場合は、帰国子女の英語スキルで特権を得て、奨学金制度を使って大学に入学しました。
そして大学受験も、カナダからエッセイ(短い論文)を送るだけだったので、受験勉強とは無縁の人生になりました。(高校留学で卒業することに意味があったため)
高校留学メリット③ 英語以外に学ぶことが大きい・自立する
「自立心なんて日本でも持てるでしょ、ていうかもう既に自立してるし。」なんて私は高校留学前に思っていました。
しかし、高校留学して学んだこと、それが今の人生を大きく左右し、考え方であったり、親への感謝だったり、なにしろ強い人間を作ってくれた価値ある経験だと凄く実感しています。
まず、高校留学は、基本的にホームステイをして、今までの家族とは別の家族と生活していくことになりますが、そこで留学生が口を揃えていうこと、それは、
自分の親がいかに素晴らしいか
ということです。
留学をすると、言い方は悪いですが、親に甘やかされたお金持ちの子たちが、たくさんいます。
そんな親に甘えながら、今まで何の不自由もない生活を送ってきた子たちは、基本的にこれは嫌、あれは嫌とわがままな子が多いのも事実です。
でもそんな子も、親元を離れれば、高校留学という経験が嫌でも自分の親の偉大さに気付かされるきっかけになるのです。
もちろん、英語を吸収するための高校留学ですが、英語を習得する過程で、学校の授業では学べない、自立心や親への感謝などといった大切なことを人一倍学ぶことができます。
高校留学メリット④ 個人の発想力が大事にされる教育
私が高校留学をして実感したこと、それはやはり、教育の仕方が日本と全く違うということです。
日本の高校は、どちらかというと、大学受験のセンター試験でいかに良い点数をとれるようになるかということを重点に、知識を入れれるだけ入れていきますよね。
でも海外の高校は教育の仕方が違って、知識をひたすら詰め込むということはせず、その子自身の何を伸ばせばいいのか、どんな発想をもった子なのか、そういうところを勉強の過程で引き伸ばしていきます。
私は高校留学をして、「日本と全然違うなぁ」、「個人の発想力を大事にしてくれているんだなぁ」とは一切考えていませんでした。
なぜなら英語を理解することに食らいついて必死だったから。
でも高校留学後、日本に帰国して、客観的にカナダの教育法がどうだったかということを振り返ると、一発でその違いに気付くことができたのです。
もちろん、こちらも別で詳しく皆さんにお伝えしたいと思っています。
「教育法が違うから何?」と思われる方もいるかもしれませんが、将来社会に出ることを想定すると、絶対に海外で勉強した方が、考えてアイデアを出す癖がつくので、会社員になろうが、起業をしようが、どちらに対しても強いのです。
英語を学びに高校留学するデメリットとは
高校留学をすることによるメリットは、なんとなくでも上記で解説したことから分かって頂けたかと思いますが、これからはその反対のデメリットについても、詳しく解説していきたいと思います。
高校留学デメリット① 費用が高い
高校留学をするにあたっての最大の敵、それは英語力よりもお金です。
費用がなければ、高校留学すら視野に入れることができませんし、私はこの費用で留学後、苦しい思いをすることになった、珍しいタイプの留学生です。笑
まずカナダの高校留学は、学費やホームステイに年間で200~250万円の費用がかかります。
ここで大事なのは、カナダは高校留学をする他の英語圏の中では、学費が安いということ。
なので、お隣のアメリカや、オーストラリアなどに行きたいという方はもっと費用がかかってしまうのです。
また、高校留学をすれば、向こうで生活をするにあたって携帯電話も絶対必要になりますし、お小遣い、海外と日本を行き来する航空券代も必要になってきます。
日本であれば、高校生になると、バイトをしてお小遣いを稼いで友達と遊んだり、スマホを持ったりすることが可能ですが、高校留学であれば学生ビザですので、バイト自体、一切禁止になります。
そう、高校留学というのは、とても贅沢な進路選択だということなのです。
だからこそ、留学してみて、「何か違うな~、帰ろっかな~」というような中途半端なことにならないように、「行くと決めたからには、絶対諦めない」と決意して高校留学はするものだということを忘れないで下さい。
高校留学デメリット② 高確率で太ってしまう。笑
私は高校留学前、どちらかというと太れないことにコンプレックスを抱く痩せ型の人間でした。
だから、「留学してもそんな太らないっしょ」と余裕をかましていたんですよね。笑
なぜ海外にいくと太るのか、それは食生活だけではありません。
海外に留学すると、言い方は失礼ですが、周りを見て「まだデブではない」と謎の安心感が生まれてしまうんです。
現に私は太った後も、痩せていると海外では言われ続けていましたから。
また高校生の若いうちから留学することで、太りやすい体質に変わってしまい、ダイエットをしても、取れない背中の肉は今でも健在です。汗
ただ、太ることが嫌過ぎて高校留学を迷うぐらいであれば、しない方がいいということは、経験者の私から言えることです。(笑)
高校留学デメリット③ 日本語力が低下する
高校留学するということは、すなわち、中学校までしか(大学までに)日本の教育を受けないということになりますよね。
そう、英語力とは引き換えに日本語力をそこでストップさせるのです。
私も「日本人だし、さすがに日本語を忘れるなんてことはないでしょ!笑」と余裕をぶっこいていた時代がありました。
しかし、私はカナダで、同じ高校留学をしている日本人の友達と、「大学人間になったらどうする~?」と大学生のことを大学人間と、信じられないミスを本当に何の悪気もなしにしていたんです。爆 (その会話していた子も違和感ゼロだった模様)
今考えると、ただのアホな会話だなぁと思うんですが、これが本当に起きてしまうのが、高校留学です。
ただ、日本語が話せなくなることはないので、そこは安心して頂ければと思います。
高校留学に価値を見出すのはあなた次第
高校留学のメリットとデメリットをみて、あなたは何を感じましたか?
- 「やっぱり高校から行くべきか~」
- 「やっぱりお金か~」
- 「大学の進路も決めやすくなるのか~」
様々な感じ方をされたかと思います。
ただ、これだけは言いたい。
高校留学の価値を見出すのは、英語を勉強し、海外で若いときを過ごすあなた自身であり、親でもなく、先生でもなく、他の誰でもありません。
よって、私が思うに高校留学のデメリットは、メリットにもなりえるし、その逆でメリットはデメリットになりえます。
例えば、高校留学の費用が安ければ、もっと多くの人が留学し、国内での価値も相当下がっていくのです。
こんな感じで、高校留学に対してあなたはどう思うか、どこに価値があると思うのかを考えて、人生において大きな決断をして下さいね。
カナダを留学先にして良かった、悪かったことは、詳しく↓で説明していますので、是非ご覧下さい。