こんにちは、元高校留学生のchie(@Smilenglish15)と申します。
私はカナダの高校を卒業したのですが、その経験は私の人生において、大きな分岐点となりました。
- 高校留学
- 海外移住
- ワーホリ
- サマープログラム
- 短期留学
- 長期留学
など、何らかの理由で、海外に行き、英語を学ぼうか迷っている方には是非読んで頂きたい私が日本を出ることにした理由です。
もちろん、単純に私が留学した理由だけでなく、なぜそういう結論に至ったのか、という背景から皆さんに響く何かがあると信じています。
パッと内容を掴む目次
留学以前に自分は英語だ!と決めた理由
私が高校留学をする以前に、なぜ英語に関心をもったか、それは私の育った環境にありました。
私の母は、元々アクティブな性格なせいか、国内・海外問わず旅行が大好きな人で、そこに当たり前ですが、家族である私はついて行っていたんですよね。
そして幼稚園も英才教育バリバリで、昔から何かと英語に触れ合って生きてきました。
ただ、そんな恵まれた環境の中、勉強ができていたのは小学校低学年まででした。
ろくに勉強もせず、中学校1年生までずーっと成績は下から数えるほうが早く、「みんな勉強頑張ってるな~」と他人事のようにテストで赤点を取るのが当たり前になっていたんです。
そんな中で唯一成績がどん底ではなかった科目、そう、それが英語でした。
そこで、私はふと、このことが頭に浮かびました
「英語は勉強ではなく、感性で覚えられるものかもしれない」
そう思ったんです。
しかし、ここでは、英語をやろう!とまだ自分の中では思っておらず、どちらかというと、「英語以外も頑張らないと!」と高校受験を前に焦っていました。
ただ、今思えば、このときのふとした感情が、私が英語にしようと決めた理由に繋がっていくのです。
カナダへの高校留学を決めた理由
それから時は経ち、私は周りのクラスメイトと同じように、「地元の良い公立高校を目指したい」と中学校2年生の頃になってから、やっと勉強と向き合うようになりました。
ひたすら勉強をして、中学1年生の学年成績ワースト30に入っていた私が、中学2年生から徐々に周りを追い越し、努力の末、学年成績ベスト30台に登りつめていくのです。
通っていた塾からも、伸び率が半端ないということで、全国へ向けた塾の広告に、私の成績の成長率が使用される事態となりました。笑
そして、進路を考え出した中学3年の頃、先生と私と母、三者面談が行われた日、先生からこう言われました。
「中学校1年生の成績が悪すぎるから、chieさんが行きたい○○高校は諦めるしかない。」
私はこのときに思いました。
「なぜ私は中学2年生から勉強に必死になっていたのか、もはや出来レースだったのか。」
そして、私は絶望し、高校なんてもうどこでも良い、結果努力は救われないんだと考えるようになったのです。
あれだけ通っていた塾も一切行かず、友達と遊ぶことにシフトした私は、毎日放課後になると外に出て、遊んで帰る日々を繰り返します。
そんなときに届いた一通のチラシ
そんな中、一通のチラシが家に届いたんです。
そのチラシにはこう書いてありました。
「海外の高校に留学しよう!」
そのチラシを見ていた私に、母は気付いたのか、
「chieが海外行きたいなら、行ったらええやん。」
と言ったのです。
でもこのときは、私も本気で留学しようなんて思っていません。
しかし、なぜだか、あのときの悔しい先生からの言葉、「無理だね」と言われた大人からの言葉、全てが頭に巡りました。
そしてそこから英語、英語、海外、海外、と繰り返しどこかで考えている私がいるんです。
不思議ですよね。そう、もうこの頃には海外の高校へ行くんだと自分自身、決めていたのかもしれません。
そんな選択肢があると知った後は、私は少しまた前向きに将来のことを考えるようになりました。
それに気付いた母は、「夏休みとりあえず、サマープログラム行ってみる?」と私の進路の後押しをしてくれたんです。
母の後押しがなかったら、高校留学には絶対に行っていませんし、留学して良いなんて、田舎で育った私からすると考えてもいないことでした。
カナダへの高校留学に周りは大反対
サマープログラムに行くとき、私自身、海外の高校に行くと発言はしていないものの、もう心で決めていました。
そして、帰国してすぐ父親、祖母、祖父、学校の先生に海外に行きたいと、高校から日本を離れると選択したことを報告します。
結果、母親以外の家族からは、猛反対され、何しに行くんだ、英語はいつでも勉強できる、海外に行く必要なんてない、そんな言葉が飛び交いました。
そして良い高校に行くのは諦めろと言っていた先生からは、
「もうちょっと真剣に進路を考えたら?」
といわれてしまうんです。
確かに、海外に行かなくても英語は勉強できると今でも思いますし、留学だけが正義とは限りません。
しかし、その頃の私は悔しくて、母だけがずっと私の意見を聞いてくれる味方でした。
猛反対を押し切って高校留学を決意
母以外の家族に猛反対されていた高校留学ですが、入学に向けた手続きの締め切りは、どんどん迫ってきます。
ただ、幸いにも母の権力が、私の家庭で一番強かったので、次第に周りは諦めモードになっていったんです。
しかし、
祖父からは、「海外行くなら二度と顔を見たくない、縁を切る」
父親からは、「カナダ行く前に生命保険に入れ」
と、私がいつ人生終了する決意をしたのか!?と思わされることばかり言われ続けました。(実際に生命保険に加入させられました笑)
そんなこんなで留学を決意し、私はカナダに行く準備を開始します。
後戻りできない状況が周りを変える
カナダへの留学を決意し、実際に申し込みをして、費用も払った後、もう後戻りはできません。
そんな状態になったさなか、あれだけ反対していた家族や先生たちは、手の平を返したように私がしたい留学を応援してくれるようになったのです。
というか応援せざるを得ない状態になっていただけかもしれません。笑
父親は周りの知人に「俺の娘はもうすぐカナダに行くんだ」と自慢し、
祖父は「何かあったらすぐ帰ってこい」と助言してくれ、
学校の先生にいたっては、校長先生に報告し、全校集会で
「うちの中学から海外の高校に行くと決めた生徒がいる」
と誰とは言わないものの、絶対私のことじゃん…と思わされる発表がありました。
そのときの私は、「大人ってこうも意見が変わるんかい!」とただただ驚きが隠せませんでした。笑
一番のきっかけは「挫折」でした
これまで、長々と私が高校留学を決意した理由について語らせて頂きましたが、皆さんはこれを聞いて何が一番の留学の決め手になったと思いますか?
多くの人は、一通のチラシというでしょう。
しかし、私は、それより前の希望校に入れないと知ったときの挫折が、一番の私がカナダに高校留学すると決意させた理由だったと思います。
あのときの悔しい先生からの言葉、周りを見返したいと思った私、全てが積み重なって海外への高校留学を決意させたんです。
もちろん、実際に海外へ高校留学するところまで繋げてくれたのは母親以外の誰でもありません。
だから、もし、自分の子を高校留学させようか迷っている親御さんがいるのであれば、絶対に子供にその可能性を教えてあげるべきです。
そして、高校留学に行きたいと考えている中学生、海外に行きたいと思っている大人の方、全員に言いたい、周りが反対するのは最初だけだということ。
あなたを大切に思っているからこそ、反対したり、賛成したり、様々な意見を周りはぶつけてきますが、結局あなたが決める道は、周りも応援せざるを得ません。
そして、反対されればされるほど、途中帰国という甘えは通用しなくなるので、むしろ反対されて良かったと今の私は思います。
- 海外に行くと決意したのであれば、
- 高校留学すると決意したのであれば、
本人は絶対にゴールするまでは戻らないと覚悟をし、親であれば子が成し遂げるまでは諦めささず押し返す、これぐらいの気持ちでいて下さい。
そのぐらいの覚悟を持って達成することで、きっといつになっても高校留学に行って良かったと思える日が訪れます。