現代において、英語は世界共通語(Common Language)の他にも、
- 共用語(Official Language)
- 国際語(International Language)
- グローバル語(Global Language)
- 世界語(World Language)
など様々な言い方をされています。
私たちが生まれてから、既にこの世界は、英語が世界共通語であったため、その理由と背景についてが分からないという方も多いのではないのでしょうか。
私自身、英語を学習していて、「日本語が世界共通語だったら楽なのにな~」と学生時代、何度も思いました。笑
ただ、英語が世界共通語になった理由を知ると、歴史と繋がり、おのずと世界が見えてきますので、知っておいて損はありません。
パッと内容を掴む目次
英語が世界共通語になった3つの理由
なぜ英語が世界共通語になったのか、それは以下のことが理由になっていたのです。
英語が世界共通語の理由① 英・米の歴史と経済的背景
英語が世界共通語になった大きな理由、それは第一次世界大戦から第二次世界大戦、そしてそれ以降にもイギリス、アメリカが世界を支配してきたことが大きく関係しています。
現代では、世界で最も大きな影響を及ぼす国というと、あの「アメリカファースト」で有名なトランプ大統領が牛耳るアメリカですよね。
イギリスもアメリカも英語を使う国であり、近年において世界一のアメリカが、ひと昔前から経済、工業、音楽のようなエンタメ、他にもたくさんのことを先導的に行い、人気も絶大なのは変わりありません。
そんな影響力の高い英語圏、国際的に経済を操るアメリカの成長と共に、英語も世界共通語として成長していったのです。
また、世界の基軸通貨がドルになり、国際貿易の世界標準に使われるようになったことも、英語を世界共通語にしたひとつの理由です。
英語が世界共通語の理由② 英語は難易度が低い
英語は、ひらがな、カタカナ、漢字、音読み、訓読み、送り仮名など、とても複雑な日本語と比べても、簡単な言語というのは一目瞭然です。
なぜなら英語はたった26文字のアルファベットでシンプルに使え、他のヨーロッパの言語よりも単純な文法だとされています。
今では、中国が経済をものすごいスピードで成長させているため、中国語が世界共通語になる説まで浮上していますが、1万以上もの漢字を使う中国語は、とても世界が便利に使える言葉には程遠いのでしょう。
このことも英語が世界共通語として、世界中の人たちに使われている理由のひとつとなっています。
英語が母国語でない国でも、英語はその次の第二言語として学習される国が増えるだけでなく、シンガポールでは中国語とマレーシア語の二つを英語に上手く融合した「シングリッシュ」というような新しい英語を生み出しました。
とりあえず英語は他の言語と比べて柔軟性がとても高いため、英語が世界共通語になる理由というよりは、難易度や柔軟性をみると世界共通語にしやすかったのが、英語が強い理由という方が正しいでしょう。
英語が世界共通語の理由③ インターネットの拡大・グローバル化
今では、インターネットが使えるスマホ、パソコンは一家に一台は必ずあるような時代になり、ほとんどの仕事でもインターネットが使われるようになりました。
インターネットを世界に広めたのは、他でもないGoogleのようなアメリカ企業であり、それゆえネットで使われるプログラミング用語も英語に近い言葉が多くなっています。
グローバル化の世界に必要不可欠になったインターネットにおいて、英語が第一に使われているということも、「英語が世界の人に使われる=世界共通語として浸透した」大きな理由のひとつです。
英語が世界共通語の理由は世界史にあり
これまで、英語が世界共通語になった理由を簡単に大きく3つに分類しましたが、やはり一番の理由は、世界がどう変わってきたかの歴史にあります。
もしアメリカでなく、第一次大戦前のようにフランスが世界の主導権を握っていれば、世界共通語はフランス語になっていたでしょう。
ただし、英語は世界史を通して共通語として広がっただけでなく、元々広がりやすい性質(話しやすさ)にあったということも理由の背景として頭に入れておかなければなりません。
なので、今後日本語や中国語が世界共通語になるのには、とても困難であり、可能性としてはまだまだゼロに近いでしょう。
そんな揺るぎない世界共通語である英語を一緒にこれからも楽しく学習できれば幸いです。