名詞の複数形(-s, -es)の4つの法則とは?
そもそも「複数形」とは?よくある間違いに要注意!
複数形とは、2つ以上、2人以上の複数の名詞の示し方のこと。
このように、英語でよく耳にする複数形ですが、なんでもかんでも複数形になると思っている人がとても多いです。
例えば、「たくさん水を飲みます」というとき、あなたはどう答えますか?
「I drink so many waters.」
「I drink so much water.」
そう、水のように1つ、2つとカウントできないものにsをつけて、答える人が多いんです。
これが水のペットボトルが1本、2本とかなら数えられますが、水を掴んで1個、2個と数える強者はいないはず。笑
こんな感じで、名詞には、数えられる名詞と数えられない名詞があることは、理解しておきましょう。
名詞の複数形(-s, -es)の4つの法則【規則的な変化】
①名詞の語尾が-x, -s, -ch, -sh, (-o)⇒es
名詞がx,s,ch,sh,(o)で終わる場合の複数形は、語尾に”es”をつけます。
- box(本)⇒boxes
- bus(バス)⇒buses
- brush(ブラシ)⇒brushes
- church(教会)⇒churches
②名詞の語尾が-f, -fe⇒vに変えてes
名詞がf,feで終わる場合の複数形は、f or feをvに変えてesをつけます。
- shelf(棚)⇒shelves
- knife(ナイフ)⇒knives
③名詞の語尾が「子音字+y」⇒yをiに変えてes
名詞が「子音字(a,i,u,e,o以外)+y」で終わる場合の複数形は、yをiに変えてesをつけます。
- country(国)⇒countries
④それ以外の場合は名詞の語尾にsを付ける
上記3つのパターン以外の名詞には、語尾にsをただつけて複数形にします。
よって、名詞のほとんどは複数形で”s”をつけるだけということです。
- dog(犬)⇒dogs
- bag(かばん)⇒bags
- pen(ペン)⇒pens
s,esは無関係な不規則変化する名詞の複数形は使って覚えよう
上記では、名詞の複数形にある4つの法則を紹介しましたが、その複数形の規則に入らない名詞も実はあるんです。
ただし、規則がないので使って覚えていくしかなく、無理に覚える必要はありません。
複数形になっても名詞にs,esが付かず、全く同じパターン
単数でも複数でも全く同じパターンの名詞のことを、単複同形名詞といいますが、例でいうと以下のような名詞があります。
- fish(魚)⇒fish
- sheep(羊)⇒sheep
- salmon(鮭)⇒salmon
これらのような単複同形名詞は、複数形になったとしてもそのままです。
名詞のスペル自体が複数形で不規則変化パターン
以下のような名詞は、複数形になることでスペル自体が変わります(s,esが付かない)。
- man(男)⇒men
- woman(女)⇒women
- person(人)⇒people
- mouse(ねずみ)⇒mice
- child(子)⇒children
名詞の複数形-s,-es【ス、ズ、イズ】の発音の法則
”ス”、”ズ”、”シュ”、”チ”、”ジ”で終わる単語にesが付けば”イズ”と発音
- busバス⇒busesバセーィズ
- roseローズ⇒rosesローゼィズ
- dishディッシュ⇒dishesディシーィズ
- watchウォッチ⇒watchesワッチーィズ
- collegeカレッジ⇒collegesカレジィズ
最後の音が有声音(声帯を震わす音)は【zズ】と発音
発音しているときに喉に手を当てると振動が分かる(有声音)名詞は、複数形になると最後は「ズ」という発音になります。
有声音は、b,g,m,d,v,nなどで、例えばpen,dog,roomなどです。
特にdの後にsがつく複数形の場合は、破裂音「ヅ(ds)」になるのが特徴。
最後の音が無声音(声帯を震わさない音)は【sス】と発音
有声音の反対に声帯を震わせず出す音で終わる名詞は、複数形になると最後は「ス」という発音になります。
無声音は、p,f,k,tなどで、例えばcup,roof,park,catなどです。
特にtの後にsがつく複数形の場合は、破裂音「ツ(ts)」になるのが特徴。
こんな感じで発音の法則は、複数形になる前の英単語の語尾に注目しましょう!
複数形の発音は音読や英会話をしていくうちに、単語の語尾を気にせず、自然にスかズかイズか判断できるようになりますよ。