英語を学ぶためには洋画や海外ドラマを英語字幕で見ましょうってよく言われますよね。
それは英語の使い方も分かれば、発音も分かれば、シャドーイングも出来るからです。
ただ、それだけで終わって欲しくないのが、ここで紹介するchie(@Smilenglish15)の英語学習法です。
正しくは、私がカナダの地元高校で、現地のカナダ人が学ぶ英語科目(日本人でいう国語)の授業で習ったことです。
なので、これを見たあなたは、日本にいながらにして、カナダ教育を受けられるというわけです。
また、堅苦しくない学習法の紹介が私chieのモットーであるため、誰もが理解できるように分かりやすく解説させていただきます。
パッと内容を掴む目次
洋画や海外ドラマをただ聞き流すのも英語学習だけど..
洋画や海外ドラマによる基本的な英語学習法については↓で以前解説しております。
何回も映画、ドラマを繰り返し英語字幕もしくは字幕なしで見るのは、本当に英語学習に効果がある方法ではありますが、この先にはもっと効果的な英語学習法が隠されています。
同じ映画、ドラマを繰り返しみていると、ストーリーは完全に分かっていることから、恐らく英語をより理解するだけのための映像と音声になってしまっていますよね。
それはそれで良いことなのですが、それであれば挫折してしまうし、飽きてくるのが当然。
私は、英語が話せることから、多くの人にこう質問されます。
まさしくこれらの質問が、洋画による英語学習のその先、いわば終わりが見えていない証拠です。
英語の会話を聞くだけであれば、YouTubeにたくさん海外の人の会話がありますから、そこで聞き流せば上等ですよね。
ではなぜ映画、ドラマによる英語学習なのか、そこを伝えず一方的に洋画をおすすめするわけにはいきません。
【気付いていない事実】洋画による英語学習はまず日本語との違いを探すこと
あなたは英語と日本語の違いは何だと思いますか。
ここで「文法」というのは正解ですが、では文法以外の違いはどこでしょうか。
答えは、英語はmetaphor、metonymy、irony、synecdoche、simile、というような比喩の表現にまみれているということ。
ここに気付けるか気付けていないかだけでも、英語学習の質はとてつもなく大きな差となります。
なぜなら、これに気が付くと、英語の仕組みがどんどん理解できるようになる上に、英語以外でも物事を深く考える力が自然に身につきます。
そう、洋画や海外ドラマが良い理由には、まさしく、日本にいながらこの比喩が感覚で掴めるから、なんです。
比喩として海外でよく言われるメタファーですが、You are such a chicken.(あんた臆病者だね)とチキンが臆病者の比喩になっていますよね。
このように日常会話から出てくる比喩は、数え切れないほどありますが、比喩は比喩でも会話の中にあるもの、そしてヴィジュアルメタファーという映像や画像から読み取れるものがあります。
どちらも洋画や海外ドラマであればメタファーが詰まった作品が多く、特に洋画の方が「英語の仕組みを感覚で掴むこと」に向けた学習がしやすくなっています。
逆にいうと、英語の比喩表現のあり方が理解できれば、日本語吹き替え版なんかで、もう洋画が見たくないぐらい、ストーリーの面白さが倍増します。
しかし、イマイチどうやって比喩を洋画や海外ドラマから見つけられるか分かりませんよね。
カナダでは、英語の授業だけでなく、社会科の授業でも、様々な科目で何度も繰り替えし洋画や一枚の画像からメタファーを問われるんです。
実践編に続きます。
【実践編】洋画や海外ドラマのシーンには全て意味がある
それではあなたに分かりやすく、これからこの一枚の画像を使ってヴィジュアルメタファーを日本語で行っていきます。
まずあなたが思う、この画像の意味、意図を考えてみてください。
ヴィジュアルメタファーには正解はありません、あなたが感じるままに読み取りましょう。
簡単な私なりのヴィジュアルメタファー
まず、白黒の暗いエネルギーを感じるこの画像、しかし顔にはスポットがあたり、少女は少し微笑んでいますよね。
しかも鼻にはピアスをしていて、こちらを真っ直ぐ見つめています。
彼女は、頭に布を被せながら、存在を大っぴらに見せないものの、中では笑っていて、しっかりとした個性を持っている。
そして歯を見せずにひっそりと笑う姿は、まるで人間の裏表の裏を表しているかのよう。
人間だれしも裏では自信のある個性的な一面があり、どこかそれを隠して(我慢して)生きる「ずるさ」すら感じられます。
ちなみにこのブログの記事で使う画像の多くは、その見出しで話したいことのメタファーに位置するものをよく使っています。(全てではありませんが)
気になる方はチェックしてみて下さい。
あなたは画像を見てどんなメタファーを見つけられましたか
日本であれば、このような授業はあまりないのではないでしょうか。(私が日本の高校教育を受けてないので不明ですが…)
恐らく道徳について問うことが基本で、あまり映像から日本人はその意図を分析することはなかなかないことだと思います。
これは、映画や海外ドラマのどこのシーンからもできることで、シーンでなくてもストーリー全体からメタファーを探すことができるんです。
例えば、「ウサギと亀」はウサギは休んで負け、亀は遅くても地道に進んで勝つ、これぞ、人間さぼると負けるという日本人も良く理解しているストーリーの意図ですよね。(すごく断片的にいうと…)
洋画や海外ドラマ(特に洋画が完結するのでおすすめ)は、このメッセージ性を海外の人はとても注目してストーリーを見て楽しみます。
特に情景であったり、その人の身につけるもの、強さ、プライド、権力、などなど。
日本人の中にもそういう方はいると思いますが、これが既にできている人であれば、同じ洋画でも何回見ても飽きませんし、どんどんその映画について英語だけでなく、内容を深めていくことができるんです。
洋画が意図するものを英語でまとめてみてください
上記で詳しく解説したイメージの捉え方ですが、超簡単に言うと、映画の英語の会話、そこだけに耳を済ませることはやめて下さい。
その映画が何を表現したかったのか、そしてそれはどの会話や表現から予想できたのか、そうやって英語を洋画から学び、英語の仕組みをガッツリ吸収していきましょう。
そして、下手くそな英語で良いので、自分で英語のレポートを書くんです。
その洋画全体のストーリーで意図を読み取るのもよし、主人公にスポットをあてて考えるのもよし、何かわくわくしますよね。
下手くそな英語でいいんです。そこで英語がもっと勉強できます。
なので、表情や声量、イントネーション、情景、「ここに強い意図がありそう」と思うところなど、全て映画を見ながらメモして下さい。
単語が分かるなら英語で書くようにして下さい。
最初は誰でも英語が話せなくて当然なので、「at beginning man wear cheap cloth in dark room 最初、男は安そうな服を着て暗い部屋にいる」みたいな文法はお構いなしにメモするんです。
分からない場合は日本語で。
そして、そのメモを頼りに、その映画にはどんな意図があったのかを考えて、下手な英語でもいいので、レポートをつくる。
その繰り返しをしているうちに、その洋画の魅力にどんどん気が付くこともできる上、ひとつひとつの会話がクリアに聞こえるんです。
しかも英語も上達していきます。
これが出来たらもう、英語にハマリ、英語から抜け出せなくなることでしょう。
何より、メタファーに気付くその瞬間が、快感になりますよ。笑