こんにちは、洋画が大好きで毎日何本も見てしまうchie(@Smilenglish15)です。
洋画が英語学習に良いって聞くけど、そもそも英語が聞き取れないと悩んでいるあなた。
洋画を見ながら英語字幕を見て、聞き取れず巻き戻し、この作業に疲れて、結果的に英語が嫌いになり、英語学習をやめてしまうっていう人はたくさんいます。
はっきり言います。映画の聞き流しは、英語学習にはなりません。
そして、全て聞き取る必要はありませんが、洋画中の英語を一切聞き取れていないのであれば、尚更意味がありません。
今回は、英語が聞き取れないと悩むあなたのために、納得できる原因と英語耳になるための方法をしっかりと解説していきます。
洋画や海外ドラマ中の英語が聞き取れない原因とは?
英語が聞き取れない原因① 洋画の選び方に問題がある(英語のスピードが速すぎる)
洋画や海外ドラマで英語を学習する場合、楽しく学ぶためにも、自分の大好きな洋画を選ぶことは継続の意味で非常に有効的です。
しかし、その洋画で英語が聞き取れないようなスピードで話されているものであれば、学習面からすると苦痛で仕方ありません。
何度も言いますが、英語は聞き流すだけで上達するものではありません。
そもそも英語は、日本語で使わない音だらけで、初めのうちは日本人の耳には英語が雑音にしか聞こえないのは当然です。
その雑音をいかに言語として自分の耳に慣らしていくためには、多少なりとも英語のスピードが早すぎず、学習しやすい洋画のジャンルから好みのものを選ぶ必要があります。
例えば、以下の2つの洋画予告ムービーをみて下さい。
ひとつ目はアクション洋画では知らない人がいないトム・クルーズ主演の「ミッションインポッシブル」。
ふたつ目はこちらも話題作の感動系ジャンルの「ワンダー 君は太陽」。
どちらも洋画の中では話題作ですが、英語の聞き取りやすさに注目すると、その違いは一目瞭然ですよね。
そう、アクション映画は、とても話すスピードが早いんです。切羽詰っているシーンは特に早いというか、切羽詰まるのがアクション映画の醍醐味ですよね。汗
しかも、私だけかもしれませんが、アクション映画を見ていると言葉どころではなく、映画の展開が気になりすぎて英語がどうでもよくなるぐらい前のめりに見てしまうんです。(例え何回見ていても笑)
よって英語学習のために洋画を見るときは、このように話すスピードがどのぐらいなのかということも、洋画選びの基準に加えておきましょう。
洋画のジャンルでいうと、ラブストーリー、感動人間ドラマ系が英語が聞き取れないという方におすすめで、逆にアクション系、SF系はあまりおすすめしません。
英語が聞き取れない原因② ネイティブの英語と学習英語の区別ができていない
英語教材についているリスニングCDや、英語の先生は、学習者の立場になって英語を話しています。
例えば、あなたが外国人に日本語を教える教師だとしましょう。
あなたは生徒に対してどちらの文章を教えるでしょうか。
①「私は日本食がとても好きで、毎日食べます」
②「日本食が私は超好きだから、毎日食べちゃう」
そう、堅苦しいと分かっていても、まずは正しい文法を教えるために多くの人は①番を生徒に教えるんです。
そして、これは間違っているわけではありませんし、それが教育者として正しい選択肢でもあります。
しかし、洋画や海外ドラマで使われている英語は、上記の例ではどちらになるでしょうか。
はい、そうなんです。②番のカジュアルで話しやすい英語なんです。
英語のスラングだってたくさん洋画や海外ドラマでは出てくるでしょう。
なので、学校や教材から習った英語(文法)を聞き取ろうとすると、余計に英語が聞き取れない事態に陥ってしまうのです。
英語が聞き取れない原因③ 英語字幕を読むことに集中し過ぎている
洋画での英語学習では、以前こちらでも説明したように、英語字幕をつけてみるのが効果的です。
しかし、英語字幕は読むのではなく、あくまでも追いかけるだけで、何よりもまず洋画の中でどういう風に話されているか「聞く」ことが最も重要なのは忘れないで下さい。
そもそも英語字幕というものは、英語学習のために出来たものではなく、耳が不自由な方のためにできたもの。
英語の字幕に全神経を集中させてしまっては、英語の本を頑張って読んでいるのと同じで、リスニングに大切な耳を使った英語学習にはなりません。
よって、洋画から英語が聞き取れない人は、何が最も大切なのか、優先順位を見失っていることが原因になっていることがあるので、注意しておきましょう。
洋画では、耳を使って英語を聞く(話し方、アクセント、発音など)⇒(字幕を追う)⇒シャドーイングが英語を聞き取るための正しい優先順位です。
英語が聞き取れない原因④ 日本語に変換しようと頑張りすぎている
洋画や英会話から英語が聞き取れない他の原因としては、英語を聞いてすぐ日本語での意味を頭で探してしまっているということが挙げられます。
日本語で何の意味だと常に探してしまっていては、英語を話すスピードに耳がついていかないだけでなく、文章の構成自体を見失ってしまうのです。
英単語⇒英語で理解するor感覚で意味を掴む
英単語⇒日本語に変換⇒その言葉を感覚で掴む
ここに日本語への変換作業がひとつ間に挟まることで、今後英語を理解するときは常に日本語を探してしまうでしょうし、英語理解へにはとても遠回りになってしまいますよね。
なので、英語脳の感覚を掴むためにも、日本語に変換してしまう人は、まずはそこから改善する必要があるでしょう。
詳しくは↓で解説していますので、参考に。
英語が聞き取れない人に試してほしい洋画で英語耳になる方法
せっかく洋画をみても、英語が聞き取れなくて悔しいあなた。
原因については、触れてきましたが、では実際にどんなことをすれば英語を聞き取りやすくなり、結果的に英語耳になれるのか。
そこが一番気になるところですよね。
よってこれからは、洋画をみていく上でも、英会話をしていく上でも、かなり重要となる英語耳になるコツについてお話していきます。
ネイティブスピーカーの話し方の癖を見抜け!英語耳になるコツ
先ほど説明した英語が聞き取れない原因でもあった通り、洋画から学校で習った英語を探していく作業は、ただの復習であり、聞き取りの練習にはなりません。
英語をより深く学ぶためにあなたは洋画を見ているという前提でお話しますが、より深く学ぶためには、何事においてもそこに達者な人の技術を盗むことがとても効果的です。
なので、英語耳になるのであれば、まずは「ネイティブの話し方の癖に気付く」ということが何よりも大切になってきます。
そして、その癖に気付くためには、耳(音)がとても重要になってくるのです。
スペルから発音を探す作業はNG
英語耳になりたいのであれば、まずはなんといっても正しい英語の発音を知る必要がありますが、そんなときこそ洋画が大活躍します。
英語字幕を見てスペルを覚えるよりも先に、まずはネイティブがどう発音するか耳をすませて聞き取りましょう。
日本語には、カタカナ英語がたくさん使われていますが、そこから英単語を見つけられるという利点がありますよね。
その一方で、カタカナ英語による固定概念によって発音を間違って認識している人も少なくありません。
日本人が間違いやすい英単語の発音例
- water ×ウォーター⇒○ウォーラァー
- thank you ×サンキュー⇒○タンキュー
- allow ×アロウ⇒○アラウ
- relative ×リレイティブ⇒○レラティブ
- virus ×ウイルス⇒○ヴァイラス
- energy ×エネルギー⇒○エナジー
このように、本来であればあなたは知っている英語も、発音を違う形(文字通り)に覚えていると、それが邪魔をして洋画をみても英語を聞き取れない事態に陥ってしまうので要注意です。
普段の日常英会話は省略されている(口語を意識しよう)
私たちは日常的に日本語を話しているかと思いますが、日頃の生活で主語や無駄な部分を抜いて短く話すことも多々ありますよね。
例えば、「この前私はカナダに旅行にいきました」というときも「カナダに行ったの」というように、英語でも省略されることはたーーーくさんあるんです。
これはセレーナ・ゴメスのインタビュー動画ですが、セレーナはほとんどの回答を主語なしで省略して端的に話しているのが分かります。
例えば、冒頭でインタビューをしている男性が、セレーナに対してこう質問しました。(15秒~)
What were you doing at this moment I came by?
僕が来ていたときは何をしていたの?
Not stalking you.
あなたをストーカーしてたわけじゃないわ。
本来であれば「I am not stalking you」と主語があるところを、省略しています。
そして、この質問に対する回答だけでなく、この続きも同様です。
なので、洋画で英語が聞き取れないという方は、日本人が作文のように堅苦しく話さないのと同じように、英語も自由に話しているんだということを前提に洋画を見てみて下さい。
そして英語においての口語はどんなものがあるのか、そこを洋画から見つけるのも聞き取りを上達させるひとつのコツです。
英語の口語例
①「You know~」
私は海外で暮らしていましたが、ネイティブはyou know~をめちゃめちゃ使います!
文頭、文中、文末におりまぜてyou know…と使うのですが、意味合い的には、
あのさー、てかさー、えっとー、でしょーという感じで使われます。
この詳しい解説については、↓で説明しています。
②gonna/wanna/gotta
これらもネイティブがとても使う口語。
gonnaガナ=going to
wannaワナ=want to
gottaガダ=got to/have to
③You’re not yourself.
具合が悪そうなとき、何か様子が違うときに「あなたらしくないわね」という表現で使います。
④cut it out.
やめて、やめなさい、というような表現になります。
⑤so far, so good.
今のところ順調、いい感じだよ、という表現。
単語同士の重なり合い、強弱、リズムに慣れよう
何度も言いますが、英語はエッセイで書くのと違い、日本語のように話すときには無駄なものを省略して自由に話しています。
英語は話すときに単語と単語の間の区切りがほとんどないんです。
例えば、日本人でも聞き馴染みのある「チェケラ!」ですが、これもcheck it outの単語同士がくっついて発音されている良い例です。
他にも、
take it easy
テイクイットゥイージー
↓
テイキッイージー
に変化するなど、英語は単語同士が固まって発音されることもしばしば。
しかし、このように固まって発音される場合、余計に英語が聞き取れないと不安になるかもしれませんが、英語には強弱がしっかりついているので、そこに慣れれば問題ありません。
I’ve gotta study English, because I have no idea what native speaker is talking about.
この青いところが強く発音されるところを示しています。
ちなみに、カタカナで発音の強弱を表してみると…こんな感じ。
アイヴ ガタ スタディ イングリシュ ビコーズ アイ ハヴ ノウ アイディァ ワト ネイティヴ スピーカ イズ トーキング アバウトゥ。
英語は話すと強いところ、弱いところ、使い分けて一定のリズムで強弱がつくんです。
もちろんリズムだけでなく、弱くなるところはbe動詞、前置詞、助動詞、代名詞、強くなるのは、動詞、名詞などとある程度特徴を挙げることはできます。
ただ、特徴はポイント程度で、実際この強弱に慣れるためには、英語をひたすら聞いて、感覚を掴むということが大切です。
この感覚を掴んでいないと、わざと弱く発音しているところが聞き取れないことから、間違った解釈に繋がってしまいます。
英語が聞き取れないからこそ洋画から学ぼう
英語を聞き取れないときの原因と打開策について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
英語が聞き取れないのは、英語が出来ないからという単純な理由ではなく、ネイティブの話し方の癖に気付いていないということが意外な盲点だったりします。
洋画を見てネイティブを真似しながらシャドーイングし、少しでもネイティブの癖を掴めるよう努力すれば、感覚というものは自然に身に付きます。
結局言語は、耳から覚えるということを念頭に、これからの英語学習を楽しくしていきましょう。