基礎英文法

【副詞・形容詞】基礎英語でも迷いがちな順番と並べ方&両者の違い

こんにちは、今回の基礎英文法シリーズの個別授業は、似ているとよくいわれる副詞と形容詞についてです。

どちらも説明や補足に使われる「修飾する」役割をもつ副詞と形容詞、役割が同じだけあって、ごっちゃになっているそこのあなた。

副詞と形容詞の違いはどこにあり、どう見分けられるか、そして英語の順番的にどう使うものなのか、そこを簡単に理解していきましょう。

英語の副詞と形容詞の違いと見分け方

副詞と形容詞はどんな違いがあるのか、それを簡単にまとめると、以下のようになります。

 

副詞⇒名詞以外(主に動詞)に対して補足/説明する役割があるもの

形容詞⇒名詞に対して補足/説明する役割があるもの

 

副詞と形容詞の見分け方① 修飾する品詞が違う

副詞と形容詞の見分け方は、上記でも述べた通り、修飾するものが名詞か名詞じゃないかで見分けると中学校の英語の授業でも学習するかと思います。

chie
chie
ただ、これを聞いてもイマイチ頭に入らないですよね。なんならもっと分からなくなる。笑

では、このことについて簡単に説明します。

例文①

Beautiful flowers 綺麗な

花という名詞を説明しているということで、「beautiful」は形容詞。

しかし、以下のようになるとどうでしょう。

例文②

Very beautiful flowers すごく綺麗な花

すごくは、どこを補足していますか?すごく花?すごく綺麗?

そう、綺麗なという形容詞を説明しているので、ここでのすごくは、副詞です。

例文③

I study English very hard. 私は英語をとても熱心に勉強します。

そしてここでは、熱心に⇒勉強するという動詞を説明しているので、熱心には副詞ということになります。

そして「とても/very」ですが、hardという副詞を説明しているので、ここも副詞ということになりますね。

この流れからも分かる通り、副詞は名詞以外のものを修飾でき、形容詞は名詞を修飾するという理屈が分かりますよね。

逆に言うと、副詞はたったひとつ、名詞を修飾することができないという性質があることを頭に入れておきましょう。

副詞と形容詞の見分け方② 語尾に注目する

副詞と形容詞には語尾に特徴があります。(特に形容詞)

副詞はusually,quicklyというように、語尾に「ly」がつくことが多いのが特徴です。

そして、形容詞は、以下のような語尾が多くみられます。

-ful colorful,beautiful
-ish selfish,oldish
-ive active,creative
-y funny,happy
-ic economic,romantic
-ed interested, reserved
-ous famous,dangerous
-ant/-ent important,different
-ar popular, liar
-less endless,careless

副詞と形容詞の見分け方③ 副詞と形容詞になる単語

chie
chie
英単語の中には、副詞にも形容詞にもなりえる単語があります。

例を挙げると、

副詞⇒She speaks English well.(彼女は英語を上手に話す)

形容詞⇒She doesn’t feel well.(彼女は気分がよくない)

well は副詞としては、十分に、上手く、結構、都合がよく、というような意味で使われますが、形容詞としては、健康な、適当な、というような意味で使われる単語です。

他にも、fast、clean、clear、half、just、late、lowなどの単語は、副詞にも形容詞にもなり得る単語です。

英語の副詞と形容詞の種類と順番

chie
chie
続いては、多くの人が迷いがちな副詞と形容詞がくる位置についてです。

副詞の種類とそれぞれがくる順番

副詞には、以下の種類があります。

時間を表す副詞

昨日、明日、今、そのときなど、時間を表す副詞の種類。

副詞の例:today(今日), yesterday(昨日), tomorrow(明日), now(今), then(そのとき), after(その後), soon(もうすぐ)など

時間を表す副詞は、文末の位置にくることが多いのが特徴です。

I met her yesterday.(私は彼女に昨日会いました)

場所を表す副詞

あそこ、ここというように場所を表す副詞の種類。

副詞の例:there(そこ), here(ここ), near(近く), far(遠く), abroad(海外へ), home(家で)など

場所を表す副詞は、文末の位置にくることが多いのですが、先ほど説明した時間を表す副詞と一緒に使う場合は、時間の前にくるのが特徴です。

I met her on campus yesterday.(キャンパス内で昨日私は彼女と会いました)

I study English at home.(私は家で英語を勉強します)

様態を表す副詞

様態は、簡単にいうと物事の様子や状態を表すもので、これもひとつの副詞の種類です。

副詞の例:fast(速く), hard(熱心に), suddenly(突然に), quickly(すぐに), slowly(ゆっくり) など

様態を表す副詞は、動詞の後か目的語の後にくることが多いのが特徴です。

I study hard.(私は熱心に勉強する)

I study English hard.(私は熱心に英語を勉強する)

程度を表す副詞

十分に、とても、ほとんどのように程度を表す副詞。

副詞例:enough(十分に), very/so(とても), almost(ほとんど),too~(~過ぎ), extremely(極端に), just(ちょうど)

頻度を表す副詞は、修飾する副詞、形容詞、動詞の前にくることが多いのが特徴です。

I am strong enough.(私は十分に強いです)

He is walking too slowly.(彼は歩き方がゆっくり過ぎる)

頻度を表す副詞

時々、いつも、普段のように頻度を表す副詞。

副詞例:sometimes(時々), always(いつも), usually(普段), often(よく), never(いまだかつて~ない、決して~ない), once(一度)など

頻度を表す副詞は、一般動詞の前、be動詞の後にくることが多いのが特徴です。

She is always fine.(彼女はいつも元気です)

She often writes letter.  (彼女はよく手紙を書きます)

その他の副詞

これまでに、副詞の種類を大まかに5種類紹介しましたが、これらに該当しないその他の副詞があります。

副詞例:maybe(多分), finally(最後に),generally(一般的に), especially(特に), however(しかし)など 

形容詞の種類とそれぞれがくる順番

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形容詞は、名詞がどのようになものか、どんな感じなのかを説明する修飾語ですが、形容詞は複数を繋げて使えるのが特徴です。

例えば、面白い大きな青くて古い本というように、形容詞をたくさん繋げて名詞を説明する場合は、形容詞だけで以下の5種類が出てきますよね。

  • 面白い⇒interesting
  • 青い⇒blue
  • 大きな⇒big
  • 古い⇒old

日本語であれば、面白い大きな青い古い本でも、青くて大きい面白い古い本でもどちらでもいうことができますが、英語の場合は形容詞を並べる順番があります。

この例の場合は、以下のように並べられます。

Interesting big old blue book.

ポイントとしては、自分の主観的な意見から人によって意見が変わらない客観視できるものへと並べていきます。

印象や意見⇒サイズ⇒新しさや年齢⇒形状⇒色⇒地域⇒素材⇒目的

例:美しくて高くて若くて痩せている色白な日本人女性

ここまで形容詞を繋げた英語を使わないかもしれませんが、形容詞の順番でいうとこんな感じ。笑