英語がズラーっと並ぶ長文。読めない。さてあなたはどうしますか?
- 全力で蹴り飛ばして宇宙に送る
- 一旦寝てみる
- 読めないけど一応読む
どうも、英語初心者のとき、①をよくやりそうになったchie(@Smilenglish15)です。笑
英語の長文は、当たり前ですが、たくさんの単語と文法が連続で並ぶため、あなただけでなく、誰もが「読めない」と一度はつまずく経験があります。
実際に私は留学中、英語の長文が読めないことで苦労したのですが、短期間でこの問題を解消しなければならないと追い詰められていました。
そんな私が英語の長文を読むために行ったコツと裏技について、今回はあなたの長文苦手克服のためにお伝えします。
パッと内容を掴む目次
英語の長文が読めない人こそ「適当」に読め!長文のコツまとめ
ただし、私が言っている「適当に読め」というのは、「無意味に暗号的に英語を読め」ということではもちろんありません。
英語の長文が読めないというあなた、もう一度長文を見返してみて下さい。
あなたが知っている単語は必ず、長文の中に混ざっています。
そして、あなたの知っている文法も少なからず部分的にはあるはずです。
全てを完璧に読もうと英語の長文に挑んでいては、ゴールも遠のくだけでなく、読む気力さえ失ってしまいます。
実際に私がそうでしたが、結果論でいうと、完璧に読まず意図をどうにか読み取ってやろう精神が、英語の長文に強くなった最大のコツであり裏技だったと言い切れます。
英語の長文を苦手とするあなたにまずはこのことを伝え、これより先はより詳しい長文が読めるようになるコツ&裏技について解説していきます。
英語の長文が読めないを脱却するコツ① 単語よりも文法をしっかり頭に入れる
まず、英語と日本語で文法が違うということは、誰もが理解できているかと思いますが、英語の場合、まず日本語と違って先に動詞が来ますよね。
こんな感じで小さいことでも良いので、英語の仕組みである文法をまずは長文が読むための土台として頭に入れておきましょう。
単語力が足りない方、英語についてまだ初心者な方、そんなあなたこそ、長文に慣れるために英語の文法の仕組みをまず頭に入れておくか、感覚で身に付けておく必要があるのです。
例えば、あなたはこの日本語の文章を読んでどの程度理解できたでしょうか。
「私は昨夜の夕飯に、自宅で夥多なおかずを取り、とても満腹だ。」
単語では、恐らく夥多が聞きなじみがない難しい部分かもしれませんが、日本の文法が感覚的に身についている私たちには、ある程度文章の意図を捉えることができているかと思います。
夥多の意味が全く分からなくとも、文法を理解しているため、いつ、どこで、何をして、なぜ、どうなったかという5W1Hは理解できますよね。
※夥多とは、非常に多いという意味です。
私が伝えたいことはなんとなく理解して頂けたのではないでしょうか。
特に英語の長文を読む場合においては、単語の知識よりも、「読める基本条件」となる文法の知識を構築してください。
英語の文法をきっちり理解しておくことで、わからない単語が出てきた場合、その単語を理解することだけに集中でき、ある意味で日本語の難関レベルの本を読むときと変わらない作業から始められます。
英語の長文が読めないを脱却するコツ② 最初の部分に注目する
上記でも触れましたが、英語は日本語よりも先に動詞が来る=「話を捉えるための重要な材料」が先にくるという文法的な習性があります。
この英語の長文が何を話しているかということを知るためには、タイトルよりも、はじめの話し出し部分が重要になると思っておいても良いぐらいです。
特に英語の長文(エッセイ)におけるタイトルは、小説のタイトルと同じく、著者がオリジナルで考えたタイトルであり、そこまで重要視して理解しなくてもOK!
これは、長文を読むときにも意識しておくべきなポイントです。
例題として、2019年第一回英検2級の長文問題を使ってみましょう。
Metal Foam
When we think about dangers to our health, we usually think of dangerous diseases.However, one of the leading causes of death around the world is traffic accidents.In fact,traffic accidents are the biggest cause of death for people aged 15 to 29. Furthermore, not only do 1.2 million people die in such accidents every year, but 20 to 50 million people are also injured. While some wealthy countries have reduced the number of traffic accidents in recent years, they are increasing rapidly in developing countries.
この長文では、冒頭このように書かれていますね。
「When we think about dangers to our health, we usually think of dangerous diseases.However, one of the leading causes of death around the world is traffic accidents.」
⇒私たちの健康における危険性を考えるときは、通常、危険な病気について考える。しかし、世界の主な死亡要因のひとつは、交通事故である。
・交通事故
・高い死亡リスク
・病気よりも交通事故をテーマにしたもの
という形で、長文の大体の内容は読み取れますね。
ちなみにタイトルの”Metal Form”は、金属の泡という意味で交通事故の比喩としてつけられているため、これを見てもタイトルより冒頭文が重要だということが分かりますね。
英語の長文が読めないを脱却するコツ③ 接続詞から流れと内容を読み取る
英語の長文には、絶対といっていいほど、接続詞があります。
接続詞には、様々な役割がありますが、そのひとつは長い文章、そう長文を読みやすくするために使われるものです。
だからこそ、英語の長文が読めないと悩んでいるのであれば、接続詞は真っ先に頭に入れ、それぞれがどういう意味で使われるのか、どのように使われるのかまで合わせて理解しておきましょう。
接続詞を境に文の雰囲気が変わったり、内容が好転or悪化したり、長文における重要な切り替えし部分になるのです。
長文で注目すべき接続詞① 順接
順接は、「〇〇だから〇〇」と文と文を繋げる役割で使われます。
順接の例:
- so(だから)
- therefore(よって)
- thus(それゆえ)
- consequently(結果的に)
長文で注目すべき接続詞② 逆接
逆接は、「〇〇だけど〇〇」というように予想を裏切ったり、前半部分を否定する際によく使われます。
逆接の例:
- but(だけど)
- however(しかしながら)
- although(~にも関わらず)
- on the other hand(一方で)
- whereas(ところが実際は)
長文で注目すべき接続詞③ 追加
追加は、「しかも〇〇」、「さらに〇〇」というように前に言ったことに関して情報を上乗せするときによく使われるもの。
追加例:
- also(それから)
- additionally(そのうえ)
- moreover(そのうえ)
- furthermore(さらに)
長文で注目すべき接続詞④ 理由、結果
理由や結果で使われる接続詞は、そのままですが、「なぜなら〇〇だから〇〇になった」というように、そのことに対する理由や結果をさすときに使います。
理由、結果例:
- because(なぜなら)
- since(だから)⇐(文章によって~以降、以来と使う場合もあり)
- as a result(その結果)
- and so(その結果)
- this is caused by(その結果)
以上のように、接続詞には種類があり、ここで紹介しきれていないものもまだまだ存在します。
接続詞についてのより詳しい解説については別で説明していますので、接続詞に自信がない場合はチェックしておきましょう。
分からなかったものがひとつでも増えるだけで、長文の読み心地はガラッと変わるものですよ。
英語の長文が読めないを脱却するコツ④ 長文が苦手なら短くしてしまえ
英語の長文を読むと息詰まってしまったり、集中力が保てなかったりで、「なんでこんなに長いんだ!」、「どこから理解すればいいんだ!」と天に叫びたくなりませんか?笑
少なくとも私はそのひとりでした。
そんなとき、私は長文をまずは短くしてから読むという、今ではよくあるスラッシュリーディングを自分が開発したかのように使っていたんです。爆
Metal Foam
When we think/about dangers/ to our health,/ we usually think/ of dangerous diseases./However,/ one of the leading causes/ of death/ around the world/ is traffic accidents./In fact,/traffic accidents are/ the biggest cause/ of death/ for people/ aged 15 to 29/. Furthermore,/ not only do/ 1.2 million people die/ in such accidents/ every year,/ but 20 to 50 million people/ are also injured. /While some wealthy countries/ have reduced the number of traffic accidents/ in recent years,/ they are increasing/ rapidly/ in developing countries.
スラッシュリーディングとは、一般的に上記のように動詞や前置詞の前で細かく区切って使われる方法ですが、私は以下のように理解しやすい箇所で区切って長文を読みやすくしていました。
When we think about dangers to our health,/ we usually think of dangerous diseases./However,/ one of the leading causes of death around the world/ is traffic accidents.
↓
私たちが私たちの健康について考えるとき/私たちは普通、危険な病気について考える。/しかし/世界中の死の主な原因は、/交通事故だ。
こんな感じで、自分が理解しやすいようにスラッシュリーディングを活用すると、長文もガラッと読みやすくなりますよ。
英語の長文が読めないを脱却するコツ⑤ 和訳せず英単語から状況を想像する癖をつけよう
これまで、いかに英語の長文を読みやすくするかのコツについて説明しましたが、どれもこれも和訳に集中していては、頭が疲れるだけでなく、苦手意識克服には繋がりません。
Q. あなたは日本語のこの文を読んで何を想像しましたか?
「今日は酷い渋滞で車が立ち往生したため、私は仕事に遅れそうになった。」
たくさんの車の中で仕事に急いでいるのに困っている人を想像しなかったでしょうか。
このように本来であれば、文から状況を想像するのが、読み方の基本のはずですよね。
ただし、英語の長文の場合になると、まずは言語という壁ができてしまうため、状況を文から想像するよりも前に、「言語⇔言語」の作業で頭がいっぱいになってしまうんです。
しかも英語はどんな単語であれ、きれいに日本語に置き換えて和訳できるものは一切ありません。
和訳はあくまでも目安。英語は英語でイメージが沸くように覚えましょう。
こうすることで、文法もわざわざ公式的に覚えず、自然に頭の中で構築されていきます。
例えばこの英文。和訳を挟んだ悪い例、和訳を挟まない良い例を比較してみて下さい。
「It was a really bad rain yesterday.」
ここのbad rainを直訳すると「悪い」、「雨」
↓
悪い雨ってことは、日本語で直訳のままだとおかしいから、だから…
↓
やばい雨が昨日降ったってことだな。
bad rain yesterday
↓
酷い雨の状況をbad rainから想像し、それが昨日だったということを最後の情報として読み取る。
こんな感じで、英語を頭の中でなるべく和訳せず、状況を想像して理解する方が長文を読むスピードが上がるだけでなく、なにより理解しやすくなるのです。
英語を日本語に訳さずに英語として捉えることを、英語脳と人はよく言いますが、この英語脳になるためのトレーニングは↓で詳しく解説していますので、興味のある人は是非。
また、英語をどうしてもこれまでの勉強法や癖で、和訳してからでしか理解できなくなっている場合は、洋画をたくさん見るのがめちゃくちゃおすすめです。
耳で本場の英語を聞き、映像でその状況を掴むトレーニングが勝手にできますし、何より洋画も自分好みのものを選べば飽きることもありませんしね。
ただし、日本語字幕は外して映画を見てトレーニングして下さいね。
英語勉強になる詳しい洋画の見方、選び方は↓をチェック。
英語の長文が読めないときは焦らない
英語の長文が読めないときは、上記のようにコツを掴むためのポイントから実践し、焦ってたくさんの長文を読むことばかりに集中してはいけません。
自分がどこでつまずいているかを知るためには、長文を読む回数をこなしていくことも必要になってくるかもしれませんが、ほとんどの人は長文の正しい読み方であったり、読みやすくする方法を実践しないままになっています。
順を追って英語の長文に向き合い、急がば回れという言葉の通り、無駄な時間を増やさずスムーズに学ぶためにも、上記のコツを実践して下さいね。
これは、実際に英語の長文が大嫌いだった私の経験を踏まえた上での勧めですので、これで少しでも多くの人が英語の長文に対する苦手意識がなくなると嬉しいです♪